これからの世界史(地球の人類史)は?

「世界史は化学でできている」(左巻 健男著)を読了した。大学入学を考える折、理工系を志向しながらも化学・物理に今一つ理解・興味が及ばず、情報を選択した身と昨今のICTが社会に与える影響を考えると、斜に構えて読み始めた。高校でこのような教材を中心に授業構成されていれば、化学をもっと異なった見方でアプローチしたかもしれないと思わせてくれる内容であった。特に印象に残ったのは以下の2点。①過去の化学発見・発展に寄与した多くは20-30台の若手化学者②その20-30台に関係した鉄鋼業システムの基盤である鉄・鉄鋼の歴史・位置付けを化学歴史の流れの中で再度理解出来たこと。ただ過去の世界史については納得の内容であったが、今後の世界史・人類が生息し続けうる地球を考える場合、化学の延長に加え情報技術は必須不可欠と思える。ノーベル賞に1969年「経済学」が追加されたが、「情報学」を追加するなりM_GAFA賞として記録に残しても良い重要な学問・アプローチであると思う。

2021年12月16日